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狭間の観音としてよく知られている仏像で、像高211.2cmという大きなものです。現在は、岩壁を背にする収蔵庫に安置されていますが、かつてはここに岩屋山泉水寺というお寺があり、その本尊としてこの千手観音が祀られたといいます。像は樟材の一本作りで、頭部は小さな宝髻を結び、天冠台を彫りだし、垂髪は束ねて耳から両肩の天衣にかかるように彫りだされています。顔は張りが強く、切れ長の目に小振りの鼻、唇が表現され、全体に童顔にまとめられています。また、肩からかかる条帛(じょうはく)、天衣には軽やかな流れを見ることができます。 合掌手は臂(ひじ)のところからつけられていて、千手観音独自の脇手は扇状の板に半肉彫りに刻まれ、光背風に作られています。 その特徴から、古様な仏像で、平安時代後期でも早い時期に作られたものと考えられています。
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