| 求菩提山(標高782m)は、豊前市と築上郡築城町との境にあり、遠くから見ると「おわん」を伏せたような形をした伝説の山です。九州では英彦山と並ぶ山岳信仰の中心地であり、その独特な山容は山麓から眺めると心に迫る印象的なもので「天狗の山」「修験道の山」として全国的に注目され、国の史跡にも指定されています。平安期の最盛期には500を越える僧坊があり、多くの山伏で賑いました。また山中に散在する坊跡や遺跡からも当時の隆盛ぶりがうかがえます。
東の登山道(鳥井畑)から40分も歩くと、山の中腹、「溝の岩門」に着きます。これより坊中(山伏の集落)跡であり、修験道の遺跡が並びます。
座主坊園地の駐車場から杉谷の山道を登り、「獅子の口」を経て、やく20分で国玉神社中宮に着きます。さらに上宮へは、“胸突き八丁”と呼ばれる石段を上ることになります。これは自然石を組んだ約850段の石段で「鬼の磴(オニノトウ)」と呼ばれ、権現様に山から追われるのを恐れた鬼たちが一夜にして築いたと伝えられています。上宮のある山頂には、巨石群が横たわり、その裏には時折蒸気を吹き出す「辰の口」があります。
|